バレーボール大同生命SVリーグ女子 第1節 NEC川崎 3(25―20、25―22、25―20)0 SAGA久光(12日、神奈川・川崎市とどろきアリーナ)

 今季開幕戦(11日)でストレート勝ちした昨季2位のNEC川崎が、同3位のSAGA久光を3―0で下し、開幕2連勝を飾った。9月に4位に入った世界選手権で活躍した日本代表のアウトサイドヒッター(OH)・佐藤淑乃、ミドルブロッカー・山田二千華、セッター・中川つかさらが躍動し、ホームに集った超満員の3572人の“クルー”(NEC川崎のファンの呼び名)を熱狂させた。

 日本代表の主力が躍動した。第1セット(S)は競り合いの17―17で日本代表のOH佐藤がレフトから強烈なスパイクを決め、21―18では後衛中央付近からバックアタックを突き刺した。イタリア代表経験のあるOHヌワカロールとともに得点源となった。

 1―0の第2Sは15―14の競り合いで佐藤がブロック得点を挙げると、圧巻だったのは22―22の場面だ。日本代表のミドルブロッカーで今季チームの新主将に就任した山田が1枚ブロックでSAGA久光の得点源で米国代表のオポジット・サムデイの強打をシャットアウト。一気に流れをつかんでセットを連取した。

 第3Sは終盤の競り合いで粘りを見せてラリーを制すなど、15―16から4連続得点で逆転し、古豪を相手にホームで快勝した。

 SAGA久光は今季、9年ぶりにチームに戻ってきた中田久美監督の復帰後初勝利はお預け。21年東京五輪代表監督などを歴任し、チームに戻ってきた指揮官は、9月の世界バレー代表のアウトサイドヒッター・北窓絢音らを鼓舞したが、アウェーで2連敗を喫した。

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