◆第1回アイルランドT・G2(10月12日、東京競馬場・芝1800メートル、良)

 「アイルランドトロフィー府中牝馬S」から改称して第1回開催となった牝馬限定重賞は16頭で争われ、4番人気のラヴァンダ(4歳、栗東・中村直也厩舎、父シルバーステート)が、ゴール前で差し切って初代女王に輝いた。勝ちタイムは1分45秒7。

 前走の仲秋S・3勝クラスから連勝での初タイトル。昨年は牝馬3冠路線を歩み、今年は格上挑戦で阪神牝馬S、府中牝馬Sはともに3着。今回が8度目の重賞挑戦だった。岩田望来騎手は葵S(アブキールベイ)に続く今年重賞5勝目。

 2着は6番人気のアンゴラブラック(戸崎圭太騎手)、3着は5番人気のカナテープ(佐々木大輔騎手)が入った。ライラック(石川裕紀人騎手)は4角13番手から上がり32秒3の末脚で、3着と鼻差の4着だった。

 石川裕紀人騎手(ライラック=4着)「自分が乗った中では状態は過去で一番いいくらいでした。本当に自信を持って乗れたし、この馬の決め手をいかす競馬に徹底して、勝ったなという感じで直線を向けましたが…。決め手は勝ち馬の方が上でした。厩舎の方々には本当に仕上げてもらえて感謝です。まだまだ走るなと思いましたし、賞金は加算できなかったけど潜在能力の高さを感じさせてくれました」

 横山和生騎手(セフィロ=5着)「素晴らしい内容でしたね。この馬のリズムを大事に、この馬の武器を出すことだけを考えていました」

 木幡巧也騎手(ホウオウラスカーズ=6着)「もう少し内であれば一つ二つ前を取れたと思うんですけどね。

それでもこの馬なりに走ってくれていますし、前走はハマった感じですが、今日もこれだけでやれたし、今後もこの形でいければ」

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