駒大陸上競技部の伊藤蒼唯(4年)が富士通、帰山侑大(4年)がヤクルトに、来春の卒業後に進む意思を固めたことが12日、分かった。
学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(13日午後1時5分スタート、島根・出雲市=6区間45・1キロ)で伊藤は4区、帰山は2区を担う。
伊藤は大学駅伝デビューとなった1年時の箱根駅伝で6区区間賞を獲得し、駒大史上初の学生3大駅伝3冠に貢献。その後もチームの主力として走り続け、2年時は出雲駅伝4区2位、全日本大学駅伝5区2位。3年時は出雲駅伝4区3位、全日本大学駅伝3区2位、箱根駅伝6区2位と活躍。最終学年の今季は4月の学生個人選手権1万メートルで優勝。その後は故障もあったが、夏以降は順調に練習を積み、駅伝シーズンへ順調に仕上げている。
副主将を務める帰山は、チームの頼もしい柱だ。駅伝では3年時の出雲駅伝2区4位、箱根駅伝は1区2位など快走。昨年11月の上尾シティハーフマラソンで2位に入り、今年3月はニューヨークシティハーフマラソンで自身初の海外レースにも挑戦。同5月の関東学生対校選手権では2部ハーフマラソンで優勝を飾るなど着実な成長を遂げており、今シーズンもチームに欠かせない存在だ。
駒大は2023年の第99回箱根駅伝で同校初の大学駅伝3冠を達成。当時の1年生だった伊藤、帰山らが今年最上級生となるため、今シーズンはより一層“3冠”を意識して足を磨いてきた。