◆ボーイズリーグ第13回秋季北海道選手権第2日 ▽準決勝 旭川大雪ボーイズ14―3札幌北広島ボーイズ=4回コールド=(12日、野幌総合運動公園硬式野球場)
ボーイズリーグの第13回秋季北海道選手権の準決勝と順位決定戦3試合が12日、行われた。旭川大雪ボーイズは札幌北広島ボーイズを14―3の4回コールドで破り、4連覇に王手をかけた。
野球と陸上の“二刀流”をこなす茂木が、本職で仕事を全うした。2点適時二塁打2本などで6打点。「4番打者としてチームを引っ張りたかった」。西大條(にしおおえだ)敏志監督(58)からの「積極的に行け」と言う助言を実行しての猛打賞に「1本出て吹っ切れた」と打撃向上の手応えを得た。
実家があるのはオホーツク海を望む紋別市。小3から野球を始めたが「紋別には軟式しかない。レベルの高いところでやりたかった」と旭川大雪でのプレーを選択した。平日は中学の陸上部で活動。金曜日の夜に両親と片道2時間かけて旭川に移動し、週末は野球の練習に参加している。
陸上部では野球経験者の顧問が作る走りのメニューをこなし、部活がない日は父・洋人さん(51)と打撃練習を積んできた。休日はほぼないが「親も大変な中、協力してくれている。僕が大変とか言うのは違う」と支えに感謝し、野球に打ち込んでいる。「結果が出ないと親も悲しむ。結果を残せて良かった」とほほ笑んだ。
準優勝した今夏のジャイアンツカップでもメンバー入りした茂木は「3年生も『優勝してくれ』と。まずは全国大会に出場したい」。あと1勝へ、全力を尽くす。(砂田 秀人)