日本代表と14日に対戦するブラジル代表のアンチェロッティ監督が13日、会場の味の素スタジアムで前日会見に臨んだ。「こんにちは」とまず日本語であいさつし、日本メディア、ブラジルからも多くのメディアが訪れて満杯となった会見場で質問に答えた。

 10日に行われた韓国戦では5―0と快勝したブラジル代表。かつてACミラン、Rマドリードなどの手腕により、強さが戻りつつある代表チームへの期待は高まっている模様。ブラジルで美しいサッカーを意味する「ジョゴボニート」が戻ってきているか、と問われると「ブラジル選手の個々のクオリティーは、ジョゴボニートになる。ただ美しいサッカーはそれだけではない。集団的な動き、オフザボールの動きも、ジョゴボニートのひとつだと理解すべき」と話した。

 またブラジルには、先発の11人を決めてW杯に向かっていく、という伝統があるが、というブラジルメディアからの問いに「競争は重要。11人を固定するのではなく、少しずつ試し、特定の選手がどうはまっていくかを考えてく。現状ではそれが良いソリューションではないか」と答えた。イタリア人のアンチェロッティ監督は、ブラジル人以外としては初めて同代表を率いるが、チームに新たな方策を持ち込んでいる様子だった。

 また今回はメンバー外となっているFWネイマールについても質問が飛んだ。「ネイマール選手はコンディションさえ良ければ、問題なく当てはめることができる。コンディションさえよければ、世界のどのチームにもポジションを得られる」と答えたアンチェロッティ監督。

現状のチームなどについて、ブラジルメディアからさまざまな質問が飛んだが、日本代表については一つの質問もなかった。その後は日本メディアからの質問も受け付けられた。

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