◆国際親善試合 日本―ブラジル(14日・味スタ)

 ブラジル代表のアンチェロッティ監督が13日、味の素スタジアムで会見し、日本戦への意気込みを語った。

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 今年5月の就任以降、不振にあえいでいた王国を立て直したイタリア人指揮官は「まずはチームにバランスを求めた。

1つのベースを作った上で、攻撃する姿勢を徹底した。犠牲心も求めた。それが功を奏している」と手応えを示した。

 日本戦に先立って行われた韓国戦では5―0の大勝。「ボールをキープすることができた」と胸を張り「私が信じているのは、このチームは1つのプレースタイルではダメであり、違うシステムでもプレーしないといけないということ。そしてブラジル人選手のクオリティーは、それを可能にするものだ」と振り返った。4―4―2の布陣を基本形とするが、相手によって対応していく姿勢も強調した。

 会見冒頭に日本語で「こんにちは」とあいさつしたアンチェロッティ氏は、最後の質問に対しても「ありがとう」と日本語で締めくくった。

 歴代最多5度のW杯優勝を誇るブラジルは、南米予選を5位で通過し、26年北中米W杯出場を決めている。

 日本との対戦成績は過去13試合で11勝2分け。直近では22年に東京・国立競技場で行われた親善試合で、ネイマールのPKを決勝点とした1―0の勝利を収めた。

 ◆カルロ・アンチェロッティ 1959年6月10日、イタリア出身。

66歳。現役時代はローマやACミランでプレーし、指導者転身後はユベントス、ACミラン、チェルシー、バイエルン、パリSGなどを指揮。英仏伊独西の5大リーグ制覇を成し遂げた唯一の監督。24~25年季限りでRマドリードを退団し、同年5月に初の外国人監督としてブラジル代表監督就任。

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