東都大学野球秋季リーグ戦第4週第1日▽中大14―1駒大(14日・神宮)

 バットを振ればHランプに灯がともる。中大・皆川岳飛(がくと、4年=前橋育英)が打ちまくった。

「3番・右翼」で先発すると初回無死一、二塁で中越えに先制の2点二塁打。「走者をかえすのがクリーンアップの仕事。いい形で打ててのれました」。2回は死球で出塁すると、第3打席以降は4打席連続安打。自身初という5打数5安打に「明日打てないんじゃないかと…」と苦笑した。

 この日の時点で今季は24打数13安打、打率5割4分2厘とし、通算100安打まで一気に4本とした左打者は「(記録は)あまり気にしないです。勝ちをものにするだけ」とチームの勝利に貢献することだけに専心。清水達也監督は「今年に入ってメンタルの面で強くなったし、4年生になってチームのことよりもチームのことを考えながらやっていることがこういう結果につながっていると感じます」と評した。

 プロ志望届を提出し、9日後に迫ったドラフト会議の時を静かに待つ。「何もないといったらウソになるんですけど、一番は勝利のことを考えているので、副主将として自覚を持ったプレーだったり行動、姿勢がプロとの縁につながると思います」。まずはチームの勝利、勝ち点獲得を。それが夢につながることを皆川はわかっている。

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