自民党の高市早苗総裁(64)は14日、党本部での両院議員懇談会で、公明党の連立政権離脱に関し「私の責任だ。おわび申し上げる」と陳謝した。

公明離脱に至る経緯を説明し、首相指名選挙に向けて「合意できる政党と一緒に歩めるよう努力する」と述べ、挙党態勢の構築を要請した。

 高市氏は懇談会後、東京都内で講演し「総裁にはなったが、首相になれないかもしれない女と言われている、かわいそうな高市早苗」と自虐ギャグ。「首相指名選挙の瞬間まで、ぎりぎりまであらゆる手を尽くす」と語った。

 高市氏は15日に立民、維新、国民と個別に党首会談を開く方向。首相に就任した場合、小泉進次郎農相を防衛相、林芳正官房長官を総務相にそれぞれ起用する案が浮上した。

 立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党幹事長が14日、国会内で会談し、首相指名選挙を巡り、15日に党首会談を開くことで合意した。首相指名選挙を巡っては、公明党の連立離脱表明に伴い、立民、維新、国民の衆院会派が一本化すれば計210議席となり、自民会派の196を上回る。政権交代が起こり得る情勢に永田町では多数派工作が激化している。

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