◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ブルワーズ1―5ドジャース(14日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦は14日(日本時間15日)、ドジャースが逆転勝ちして2連勝となった。先発した山本由伸投手(27)は初回先頭弾を浴びたが、その後は無失点で9回3安打1失点の完投勝利。

日本人のポストシーズン初完投となった。山本もメジャー移籍後は自身初完投だ。「1番・指名打者」でフル出場した大谷翔平投手(31)は5打数1安打3三振だったが、4試合、20打席ぶりの安打が貴重な追加点となる右前適時打となって勝利に貢献した。佐々木朗希投手(23)は登板がなかった。

 山本はまさかの立ち上がりだった。1回裏先頭でチョウリオに初球の直球を捉えられて、右翼席に運ばれ先頭弾を浴びた。7月のブルワーズ戦で1回持たず5失点でKOとなった悪夢もよぎったが、2番打者以降はしっかりと抑えて崩れることはなかった。

 すると2回にはT・ヘルナンデスが最多勝右腕のペラルタから左翼へ同点ソロを放つと、2死一塁でパヘスが右翼へ適時二塁打を放って勝ち越した。3回からは両軍とも得点を奪えなかったが、6回にマンシーが中堅へソロ。7回には1死三塁で3番手左腕のアシュビーから大谷が右前適時打を放ってリードを3点に広げた。地区シリーズから3試合、19打席連続で安打がなかった大谷にとって4試合、20打席ぶりの安打が貴重な適時打となった。

 先発した山本は2回以降も毎回のように走者こそ背負ったが、走者を二塁にすら進めることなく踏ん張って無失点投球を続けた。

6、7回は2イニング連続で3者凡退。7回終了時点で89球だったが、ブルペンでは動きかなく、信頼の証し。そのまま試合を投げ抜いた。

 ドジャースはレギュラーシーズンで6戦全敗だったブルワーズに対し、敵地で2連勝発進。ナ・リーグ優勝決定シリーズが7試合制の現行制度になって以降、初戦から2連勝したチームは、17チーム中14チームがワールドシリーズに進出しており、突破率は82・4%となった。あす15日(同16日)は試合がなく、16日(同17日)からはドジャースの本拠地・ドジャースタジアム(ロサンゼルス)で第3~5戦が行われる。

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