巨人の中山礼都が15日、志願参戦する「みやざきフェニックス・リーグ」に向けての決意を示した。
来季へ勝負はすでに始まっている。
5年目の今季はシーズン途中から外野に挑戦し、自己最多の103試合出場。夏場以降、右翼の定位置をつかんだ。打率2割6分5厘、7本塁打、32打点をマーク。12日のCS第1ステージ・DeNA戦(横浜)では3ランを放つなど、存在感を発揮した。
攻守で成長を遂げている23歳は明確なテーマを持って同リーグに臨む。「対左投手向上」と「実戦での外野守備」だ。「外野の守備はレフトやライトだけじゃなくてセンターも取り組んでいきたいと思っている。バッティングでは左投手の対応に今年は課題が残ったのでそこに対してどうアプローチしていくか」と見据える。
今季左腕に対して打率1割9分1厘、1本塁打と苦戦。対右投手の打率2割9分8厘、6本塁打と比べると大きく数字を落とした。不動のレギュラー奪取には左右を苦にしないことが必要だと自覚する。「今年は数字としてものすごくはっきり出た。右と左で全然数字が違うので、そこは課題として。どのくらい対戦できるか分からないけど、1打席1打席を大切にしたい」とレベルアップを誓う。
飛躍のシーズンを過ごしたが、全く満足していない。向上心は底知れない。中山が来季につなげる濃密な秋を過ごしていく。