◆国際親善試合 日本代表3―2ブラジル代表(14日・味の素スタジアム)

 【サンパウロ(ブラジル)14日=沢田啓明】元日本代表監督でブラジル代表OBのジーコ氏(72)が国内メディアへのインタビューに答え、ブラジルの敗因を分析した。「ブラジルが敗れた最大の理由は、韓国戦から選手を大きく入れ替えたこと。

アンチェロッティ監督はできるだけ多くの選手を試したかったのだろう」と、一定の理解を示しながらも、5―0で圧勝した韓国戦(ソウル)から先発8人を大幅に入れ替えたことを指摘した。

 これにより「連係に問題が生じた」とし、「選手は誰でもW杯に出場したい。自分をアピールしようと個人技に走るため、組織的なプレーが影を潜めた」と選考段階におけるチームづくりの難しさに言及した。

 鹿島でMFとして活躍し、2002~06年まで日本代表を率いた“レジェンド”でもある同氏は「後半、日本は攻守両面で組織的にプレーしてブラジルに立ち向かい、20分足らずの間に3点を奪った。韓国よりはるかに高いレベルに到達しており、この見事な勝利に値した。日本にとっては、最高のテストとなった」と森保ジャパンの戦いを称賛した。

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