◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ最終ステージ第1戦 阪神2―0DeNA(15日・甲子園

 DeNA・三浦監督の表情は曇っていた。「最後押し切れなかった。

チャンスを作っていたんですけど、なかなか点を取らせてもらえなかった」。相手を上回る8安打を放ち、7回までに6度得点圏に走者を進めながら1点も奪えなかった。360度ベイファンで埋まった本拠地開催のCS第1Sで巨人に2連勝。勢いよく臨んだが、阪神ファンで囲まれた敵地で競り負けた。

 先発・村上とは今季3度対戦し1勝1敗、防御率2・57。5回までに103球を投げさせるなど粘ったものの、強力ブルペン陣に屈した。特に今季10試合対戦し、1点も奪えなかった石井、岩崎が登板した8、9回には走者すら出すことができなかった。得点圏で無安打の牧は「チャンスで回ってくることが多かったど、打てなかったのが勝てなかったところ。ヒットも出ているので、本当にあともう一本。(第2戦は)自分が打てればいい」と前を見た。阪神にアドバンテージを含め、2勝とされたが、まだCSは終わっていない。気持ちを切り替えて2戦目を勝ちにいく。

(太田 和樹)

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