◆第78回秋季全道高校野球大会 ▽準々決勝 旭川実9―8紋別(16日・プレド)

 初出場の紋別が8―9で旭川実に敗れ、初の4強進出を逃した。

 1回に暴投と5番・室田日向捕手(2年)の適時打で2点を先制。

2回にも3番・山口大和三塁手(2年)の犠飛などで2点を追加し、4点リードを奪った。

 しかし、3回、5安打2死球に失策も重なり、打者一巡の猛攻を受けて6失点。春夏通じて甲子園5度出場の実力校に食らいつき、最終回は1点を返してなおも2死二塁まで迫ったがあと一歩及ばなかった。

 3季通じて初の4強には届かなかったが、夏以降取り組んできたコンパクトな打撃でこの日も単打のみ13安打。加賀谷実監督(64)は「短くシャープに打てたと思う。今の形を磨いて機動力を使ってどこのチームでも点数を取れるようになっていければ。まだまだ鍛えるところはある」と話した。

 紋別はカニ、ホタテなどが名産で、「流氷の街」紋別市にある公立校。紋別北と紋別南が統合され、2007年に新設された。野球部も同年に創部。18年北北海道大会で3季通じて道大会初出場を果たした。

 21年4月には、激戦区神奈川県で公立校を長年指導し、川崎北時代に元巨人・河原純一氏を育てた加賀谷監督が就任。

今夏も北北海道大会に駒を進めた。紋別市の職員として採用された加賀谷監督の任期は今年度が最終年。来年度からは1年契約で指導を続けていく予定で、「(甲子園に出るまでは監督を辞められない?)そういうことにしておきましょう。4月からはできる限りやらせていただく」と話した。

編集部おすすめ