◆2025 パーソル クライマックスシリーズ パ最終ステージ 第2戦 ソフトバンク3―0日本ハム(16日・みずほペイペイドーム)

 崖っぷちに追い込まれても、日本ハム・新庄監督は明るかった。「打たれた上原くんより打った柳田くんが素晴らしい」。

0―0の8回1死一、二塁、2番手・上原が柳田に決勝3ランを被弾し痛恨の2連敗。「明日から4つ勝ったら、またドラマが起こる。これは面白い」と、土俵際からの大逆転に目をギラつかせた。

 前日(15日)、1得点に終わった打線は1番・万波以外を総シャッフル。一塁にマルティネス、三塁に清宮幸、左翼に郡司を入れる“超攻撃型オーダー”で有原攻略を狙うもオール単打の6安打で完封負け。「郡司くんが止まったかな。スクイズも考えたけど、サードランナーを見たらレイエスだったのでやめた」と、4回1死二、三塁の好機で郡司が一邪飛に倒れた場面を悔やんだ。

 先発の福島は、7回1/3を3安打10奪三振で2失点。球団では06、08年のダルビッシュ、14年の大谷以来のポストシーズン2ケタ奪三振を記録した。指揮官は、「達くんも福島くんも今年出てきたピッチャーを先発させる監督は頭おかしい。ほんといい経験をしていますよね」と、前日に6回無失点の快投を見せた達とともに、22歳右腕を絶賛した。

 昨季は王者の前に3連敗で敗退した。

第3戦はエースの伊藤が中5日で先発する。昨季と同じでは終われない。新庄ハムが土壇場から巻き返す。(川上 晴輝)

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