女優の當真あみが17日公開の映画「ストロベリームーン 余命半年の恋」(酒井麻衣監督)で長編映画初主演する。7月期の日本テレビ系「ちはやふる―めぐり―」でもドラマ初主演を務めるなど、一段と活躍の場を広げている。

 いま注目の10代女優として、反響も増えた。「(作品を)見たよというコメントをいっぱいいただけて、うれしい」と笑顔。緊張していた舞台あいさつも「ちょっとずつ自分自身のままいられるようになった。成長を感じる」。喜ぶ一方で「毎年そうだけど、初めて経験する学びが多い。去年学んだことも成長に活かしたい」と日々、貪欲に仕事と向き合っている。

 本作では、余命宣告を受けながら前向きに生きる高校生・萌を演じる。萌は、自分の気持ちに真っ直ぐで天真らんまんな女の子。特に恋人・日向(斎藤潤)への告白シーンでは「どれだけおもしろおかしく見える動きができるか」と監督の指示を受けながら、めいっぱい動き回った。完成した作品を観て「萌ちゃんの生きる力にすごい圧倒されて勇気をもらえるのを感じるのと、(萌を支える)周りの人たちの温かさを感じる」。視聴者に向けては「恋愛、友情、家族愛、13年たっても誰かを思い続ける気持ちの強さを感じてもらえたら」と呼びかけた。

 高校を卒業してから7か月が経った。

高校進学時に地元・沖縄から上京し、新たな環境での3年間。仕事と両立しながらの日々だったが「学校にたまに行って、友達とお昼ご飯を食べたり、そういう普通の時間が楽しかった」と回想。一方で、修学旅行は「小中高、全部沖縄しか行っていない」。文化祭や体育祭はなく「何かの役で経験できたら」と望む。プライベートで遠方へ祭りや花火を見に行くなど、旅好きな當真は「修学旅行っぽいことを友達とやりたい。山形とか北海道に行きたい」と声を弾ませた。

 作品にちなみ、最近恋したものには「秋の果物」。「スーパーで買って帰ることが日課。毎日、何か買って帰ってます」と仕事終わりのご褒美になっている。「今年の(果物)はおいしいし、シャインマスカットが去年よりも全然安い。普通に考えたら高いけど、去年より安いとつい買っている」と無邪気な笑みを浮かべた。

 来年の出演作も、徐々に発表されている。

5、6月上演の「ハムレット」(デヴィッド・ルヴォー演出)では、歌舞伎俳優市川染五郎演じるハムレットの恋人・オフィーリア役で自身初の舞台作品に挑戦する。稽古も本番もまだ先だが「毎日考えるくらい緊張している」と吐露。「主演を含めて大先輩から見て聞いて学びたい」と心待ちにしている。(中西 珠友)

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