◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ドジャース―ブルワーズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ブルワーズの怪物新人、J・ミジオロウスキー投手(23)が16日(日本時間17日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦の敵地・ドジャース戦で1回途中から2番手で登板し、5回0/3を3安打2失点9奪三振で降板した。球数73球だった。

 オープナーとして第1戦に続いて先発した救援左腕アシュビーの後を受け、1点ビハインドの初回1死一、二塁でマウンドへ。エドマンをカーブ、T・ヘルナンデスを101・9マイル(約164キロ)直球で連続三振に斬ってピンチを脱した。味方が同点に追いついた直後の2回。2死から9番パヘスには最速102・5マイル(約165キロ)を計測。三塁内野安打を許したが、続く大谷翔平投手(31)を二ゴロに仕留めた。

 3回、4回はともに2三振を奪って3者凡退。5回2死で迎えた大谷とこの日2度目の対戦では2球で追い込み、3球目の88・1マイル(約141・8キロ)カーブで空振り三振。レギュラーシーズンでは7月に先頭打者本塁打を浴びている二刀流のスーパースターを大舞台で圧倒した。6回1死まで11者連続アウト。しかし、スミスにこの日初めて外野へのヒットとなる左前打を許すと、続くフリーマンに四球で一、二塁とされ、5番エドマンに勝ち越しの中前適時打を浴びた。ここでマーフィー監督が投手交代を告げた。なおも1死一、三塁で登板した3番手ウリーベが2死から一塁にけん制悪送球。

怪物新人に2失点目が記録された。

 身長201センチ、最速104・3マイル(約167・9キロ)を誇り、オールスターにも選出されたミジオロウスキーは、6日(同7日)に行われたカブスとの地区シリーズ第2戦で3回からリリーフ登板。ポストシーズン初マウンドで3イニングを1安打無失点4奪三振と好投し、初勝利を挙げた。この試合では57球のうち12球が102マイル(約164・2キロ)を超え、球速の公式計測が開始された08年以降では1試合最多の記録だった。

 2勝2敗で迎えた同第5戦では1点リードの2回から登板。4番鈴木誠也に101・4マイル(約163・2キロ)を同点ソロとされたが、4回3安打1失点3Kで再び勝利投手となっていた。

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