◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 マリナーズ―ブルージェイズ(16日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
ブルージェイズの通算221勝右腕M・シャーザーが16日(日本時間17日)、リーグ優勝決定シリーズ2勝目を目指して敵地のマリナーズ戦に先発登板。交代拒否にも見える続投で、6回途中2失点。
5回2死一塁の場面でシュナイダー監督がベンチを飛び出し、マウンドに向かった。直前のリバスに対し、右中間深くへライナーを打たれ、1番アロザレーナとの打席だった。だが3歳年上の監督の顔を強くにらみつけたシャーザーが鬼のような形相で何か言い放つと、監督はベンチへUターン。続投志願が通った形となり、アロザレーナからは大きく曲がるカーブで空振り三振。ピンチを脱すると、大きくほえた。
シャーザーは2回にネーラーの本塁打で先取点を許したが、3回にヒメネスの2ランなどで3点の援護をもらい、逆転。その裏の2死で主砲ローリーと対戦し、カーブで1つ目の三振を空振りで奪った。5-1とリードを広げての4回に先頭のロドリゲスをカーブで空振り三振。ポストシーズン通算173奪三振でR・クレメンス(Rソックスなど)に並ぶと、同2死一塁でスアレスからもカーブで空振り三振とし、単独5位に浮上した。同記録の史上最多はバーランダー(ジャイアンツ)の244だが、奪三振率ではシャーザーが上回っている。
6回途中まで投げたシャーザーは3安打2失点4四球5奪三振だった。
シャーザーはメジャー15年目でレギュラーシーズン474先発。今ポストシーズンはこの日が初先発で通算26先発目となり、通算500先発となった。タイガース、ナショナルズ、ドジャース、メッツ、レンジャーズに続き、6球団目でのポストシーズン先発。19年ナショナルズ、23年レンジャーズに続いて3球団目でのワールドシリーズ制覇を目指している。
今シリーズでブルージェイズは本拠で開幕を迎えたものの連敗発進。敵地に乗り込んでの15日(同16日)の第3戦でようやく打線が爆発。ヒメネス、スプリンガー、ゲレロ、バージャーの4選手が本塁打を放つなど、18安打で13点を挙げて1勝を返した。