◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 マリナーズ2―8ブルージェイズ(16日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 ブルージェイズがマリナーズに連勝し、対戦成績を2勝2敗に戻した。

 通算221勝右腕M・シャーザーが先発し、交代拒否にも見える続投志願もあり、6回途中2失点と好投。

ナショナルズ時代の19年以来のポストシーズン勝利を挙げた。

 5―1の5回2死一塁の場面でシュナイダー監督がベンチを飛び出し、マウンドに向かった。直前のリバスに対し、右中間深くへライナーを打たれ、1番アロザレーナとの打席だった。だが3歳年上の監督の顔を強くにらみつけたシャーザーが鬼のような形相で何か言い放つと、監督はベンチへUターン。続投志願が通った形となり、アロザレーナからは大きく曲がるカーブで空振り三振。ピンチを脱すると、大きくほえた。

 シャーザーは2回にネーラーの本塁打で先取点を許したが、3回に伏兵ヒメネスの2ランなどで3点の援護をもらい、逆転。5-1とリードを広げての4回に先頭のロドリゲスをカーブで2つ目の空振り三振を奪い、ポストシーズン通算173奪三振でR・クレメンス(Rソックスなど)に並ぶと、同2死一塁でスアレスからもカーブで空振り三振とし、単独5位に浮上した。

 シャーザーはメジャー15年目でレギュラーシーズン474先発。今ポストシーズンはこの日が初先発で通算26先発目となり、通算500先発となった。タイガース、ナショナルズ、ドジャース、メッツ、レンジャーズに続き、6球団目でのポストシーズン先発。19年ナショナルズ、23年レンジャーズに続いて3球団目でのワールドシリーズ制覇へ前進した。

 今シリーズでブルージェイズは本拠で開幕を迎えながら連敗発進したが、敵地に乗り込んでの15日(同16日)の第3戦でようやく打線が爆発。この日も5―2の7回にゲレロが2戦連発のPS5号。8回には1死二、三塁で再びヒメネスが2点適時打を放って8―2と突き放し、試合を決めた。

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