◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 マリナーズ2―8ブルージェイズ(16日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 ブルージェイズがマリナーズに連勝し、対戦成績を2勝2敗に戻した。

 通算221勝右腕M・シャーザーが先発し、交代拒否に見えるブチギレ続投志願もあり、6回途中2失点と好投。

ナショナルズ時代の19年以来のポストシーズン勝利を挙げた。

 5―1の5回2死一塁の場面でシュナイダー監督がベンチを飛び出し、マウンドに向かった。直前のリバスに対し、右中間深くへライナーを打たれ、1番アロザレーナとの打席だった。だが3歳年上の監督の顔を強くにらみつけたシャーザーが鬼のような形相で何か言い放つと、監督はベンチへUターン。続投志願が通った形となり、アロザレーナからは大きく曲がるカーブで空振り三振。ピンチを脱すると、大きくほえた。6回途中まで投げて3安打2失点4四球6奪三振で勝利に導いた。

 シュナイダー監督はマウンド上のやりとりについて「ああ、あれね。ずっと待ってたんだ、マックスにマウンド上でどなられるのを」と冗談めかして明かした。マウンド上では入れ込みすぎることが多々あり、ファーストネームにちなんで「マッド・マックス」と異名をとるシャーザー。同監督は「いやぁ、最高だったね。正直、殺されるかと思った」と笑うと「彼と目が合った瞬間、ああ、これが本物のマッド・マックスかとね。

あれは演技なんかじゃない。本物なんだ。あの一面を見せつつ、結果を残す。だからこそ彼は特別なんだ。内野陣もあの場面ではちょっと笑ってたけど、彼はしっかり仕事をやり遂げた」と称えた。

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