将棋の藤井聡太竜王=名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=に佐々木勇気八段が挑戦する第38期竜王戦七番勝負第2局が17日、福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で指し継がれ、後手の藤井が勝利した。

 持ち時間(各8時間)を多く余らせての快勝。

同棋戦で、これまでの最少消費時間は6時間だったが、この日はわずか4時間9分だった。

 戦型は角換わり。後手の藤井が、序盤から常に流れを握る形となった。時折考えることもあったが、比較的素早い指し回し。一方の佐々木は2日連続、2時間超の長考。2日目の昼食休憩明けには早くも佐々木の残り時間が1時間を切る戦いとなった。

 竜王4連覇中の藤井が連勝。史上3人目となる永世竜王まであと2勝となった。一方の佐々木は2勝4敗に終わった前期竜王戦に続いての挑戦。カド番を避けるには次戦の勝利が必至だ。第3局は京都・京都市の「総本山仁和寺」で行われる。

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