◆第78回秋季東北地区高校野球大会 ▽決勝 花巻東3―2八戸学院光星(17日・花巻)

 巨人・古城茂幸内野守備走塁コーチ(49)の次男、大翔(だいと)内野手(2年)が、4回無死からの中前安打。内角直球に食らいついてしぶとく中前に落とし、その後の逆転劇につなげて「とにかく塁に出ようと、状況に応じた打撃ができた」と胸を張った。

4番に座り、打線の中心としての期待がかかるなか、今秋からは主将も任された。これまでやったことはなかったが「いろいろな経験をさせてもらったので、自分だろうなと思っていた。経験を生かす場だと思った」。1年夏から今夏まで3季連続甲子園でプレー。同学年の誰よりも多くの経験を積んできたことで責任感が生まれた。

 主将としての経験の少なさは「(前主将の)中村さんに助けてもらっています」と、近くで見てきた先輩たちを手本にしてきた。佐々木洋監督は「(主将の)タイプではないのかもしれないけど立場が成長させてきた。後輩を引っ張ったり、ダメなことはダメと言ったり、自覚が出てきて人として成長している」と評価した。

 明治神宮大会に向けて「チームが勝つことが最優先」と主将らしく話した古城だったが、「勝っていく中で、チャンスがあれば打ちたい」とバットで勝利に貢献したいときっぱり。来春センバツの東北地区一般選考枠は「3」のため、この優勝で出場は濃厚。古城は4季連続で聖地の土を踏むことが確実だ。全国の舞台でチームの勝利のため、古城がフルスイングをみせる。

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