政府は17日、2025年度の文化功労者として劇作家で演出家の野田秀樹氏ら21人を選んだ。
野田氏は1955年、長崎県生まれ。
「キル」「赤鬼」」パンドラの鐘」「ザ・キャラクター」「エッグ」「逆鱗」など、数々の話題作を発表。モーツァルト歌劇「フィガロの結婚~庭師は見た!~」などオペラの演出、「野田版 研辰の討たれ」や「野田版 桜の森の満開の下」で歌舞伎の脚本、演出を手がけるなど、現代演劇の枠を超えた多彩な創作活動を行ってきた。
以下、野田氏のコメント全文
学生の時に芝居を始めて「芝居が好き」という一心で、舞台作品を作ってまいりました。気が付いたら50年経って、「芝居作り」以外なにもやっておらず、「芝居作り」以外に何の取柄もない人間になりました。この50年の間、すでに亡くなってしまった芝居仲間も含めて、たくさんの素晴らしい芝居仲間たちが周りにいてくれたので、こうして「文化功労者」になれました。芝居は決して一人では作れないものです。だから私ひとりの名前で「文化功労者」という形になっておりますが、実際は「私たち」が「文化功労者たち」としてお認めいただけたのだと受けとめております。「私たち」を代表して感謝申し上げます。