◆報知新聞社後援 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(18日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 昨年、1秒差の次点に泣いた東農大は、エースの前田和摩(3年)が2年ぶりに出場。10キロを通過は日本人トップ集団の前方で順調にレースを進めている。

 昨年5月の日本選手権1万メートルで日本歴代5位(当時)、日本人学生歴代最高の27分21秒52をマークして3位と激走した前田。その後は思うように練習が積めず、「去年1年間はなかなかうまくいかなかった。肺気胸があってしばらく休んで、練習を再開して、体調を崩して、練習を再開して、けがをして…みたいな感じだった」と振り返る。

 春頃から練習を再開し「しばらく良い状態で練習を続けてこられていた」と5月の全日本大学駅伝関東推薦校選考会で復帰。「6割」の状態で、1万メートルを28分30秒25で走破し、復活への第一歩を記した。レース後はすがすがしい表情で取材エリアへ入り、「こうして改めて、チームの一員っていうか、走りでチームの力になれたことがすごくうれしい。またこの舞台に戻ってこられて、うれしい」とかみしめるように話していた。

 今後については「今年のこの1年間、箱根駅伝までは、チームで出るレースに全て集中っていう形で、自分のタイムを狙うレースはやらずに、地道に一からベースを作り直してっていう年になると思います」と冷静に見据え、「次は箱根駅伝予選会を目指してしっかり準備をしていこうかなと思っています」と力強く話していた。

 前回優勝の青学大はじめシード10校、予選会通過10校とオープン参加の関東学生連合の計21チームが新春の箱根路に臨む。

 【第102回箱根駅伝シード校】青学大、駒大、国学院大、早大、中大、城西大、創価大、東京国際大、東洋大、帝京大

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