◆報知新聞社後援 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(18日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 前回の本戦11位でシード権(10位以内)を逃した順大が2位で通過し、15年連続67度目の出場を決めた。前回大会は、予選会では11位で敗退した東農大と1秒差の10位で突破。

本戦では10位の帝京大と7秒差の11位でシード権を逃した。波乱万丈の24年度を過ごした順大は今季は地力をつけた。

 本戦であと一歩、シード権に届かなかったが、チームは下を向かなかった。「悔しさを持って取り組んだところもありますけど、やれるっていう実感も感じてくれた。前を向いてスタートできたので、今のチームになっていると思います」と長門俊介監督。夏場は26~27度と暑さがある午前中にもメイン練習をこなすなど暑さ対策も徹底し、「しぶとい走りができるようになった」。

 石岡大侑主将(4年)も「暑いのはあまり好きじゃないんですけど、練習ではどんな状況でも走らないといけないので、耐性がついてきたと感じています」とこの日はチーム6番手で粘り強く走った。

 順大は22年の箱根駅伝本戦で2位と躍進。長門監督、今井正人コーチが4年生だった2007年以来の12回目の優勝に近づく力を見せた。23年も5位と上位で戦ったが、24年の第100回大会では17位に終わり、4年ぶりにシード権(10位以内)を逃した。

 前回は予選会では1秒差でぎりぎりに通過。本戦では7秒差でシード権に届かなかった。

昨季、劇的な1年を過ごした順大は今季、たくましくなった。長門監督は「本戦は5強を崩したい」とシード権より上を目指すことを宣言。順大は強さを増して箱根路に戻ってくる。

 【第102回箱根駅伝シード校】青学大、駒大、国学院大、早大、中大、城西大、創価大、東京国際大、東洋大、帝京大

 ◆順大 1952年創部。箱根駅伝は58年に初出場。66年に初優勝し、歴代4位の優勝11回。出雲駅伝は優勝3回(99~2001年)。全日本大学駅伝は00年に優勝し、同年度は学生駅伝3冠を獲得。練習拠点は千葉・印西市。タスキの色は白地に赤。主なOBは、男子1万メートル日本記録保持者の塩尻和也(富士通)、男子3000メートル障害日本記録保持者で21年東京五輪7位、24年パリ五輪8位、25年東京世界陸上8位の三浦龍司(スバル)ら。

編集部おすすめ