◆報知新聞社後援 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(18日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 立大はエースの馬場賢人(4年)が欠場したが、10位で4年連続31回目の出場を決めた。馬場はトラックシーズンの疲労から状態が上がらず、大会1週間前に出場回避が決定。

「正直マジかよというような、精神的ダメージが僕も他の選手もあった」と話す主将の国安広人(4年)をはじめ、チームに動揺が走ったという。それでも、「ある意味メンバーが団結するきっかけになった」(同主将)と原田颯大(3年)がチームトップの全体20位、国安も全体33位と粘りを見せ、最後の切符をつかみとった。

 「チームトップでタイムや順位を稼ぐ役割だったが、個人としては悔いの残る走りだった」と主将の表情は厳しい。高林祐介監督(38)は「力を底上げしないと戦えないというのが如実に出ている」と明かす。目標とする64年ぶりのシード獲得へ、安堵(あんど)と危機感が同居する突破だった。(古澤 慎也)

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