高校野球◇秋季全道大会 第6日 ▽準決勝 立命館慶祥1-8白樺学園=7回コールド=(19日・大和ハウスプレミストドーム)

 準決勝2試合が行われた。白樺学園は、8―1の7回コールドで立命館慶祥を下し、6年ぶりの決勝進出。

1番・横田晃大中堅手(1年)が2安打1打点で打線をけん引した。北照は、7―0の7回コールドで旭川実に完勝。エース右腕の島田爽介(2年)が3試合連続完投となる7回完封勝利を挙げ、13年ぶりの決勝進出を決めた。センバツ出場一般枠「1」を懸けた決勝は、20日に行われる。

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  白樺学園打線が目覚めた。準々決勝までの2試合で3得点だったが、この日は1回無死から1番・横田が右前打で出塁し、「あのライト前で勇気づいた」と亀田直紀監督(38)。リードオフマンの一打が2回以降の打線爆発につながった。

 横田は、準々決勝までの2試合で6打数1安打。休養日は朝、夜の自主練習、夕方の指名選手による練習も含めてほとんどの時間を打撃に充てた。「指導者が粘り強く教えてくれた。結果を出したかった」とバットを振り込み、ポイントの位置などを修正。3回には無死二塁から適時二塁打を放ち、今大会初打点もマークした。

 チームは、亀田監督の立正大時代の後輩で元DeNA・赤堀大智氏(38)から定期的に打撃指導を受けている。月に1回程度の指導ではあるが、「打席での待ち方とか練習のアプローチの仕方とかが変わってきている」と指揮官。今大会期間中も動画を送ってアドバイスを受ける選手もおり、1年生中心の打線ながらこの日は12安打を放ってみせた。

 今秋は地区から5試合でわずか2失点。投手陣は盤石で、決勝でも攻撃がカギになりそうだ。横田は「とにかく塁に出て、打線を勢いづけたい」。6年ぶりの全道制覇へ、北照の好投手を攻略してみせる。(島山 知房)

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