◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ブルージェイズ6―2マリナーズ(19日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャースセンター)

 球団史上初のワールドシリーズ(WS)進出に王手を掛けているマリナーズは19日(日本時間20日)、ブルージェイズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦(カナダ・トロント)に敗れ、足踏みとなった。対戦成績は3勝3敗で、翌20日(同21日)に敵地で行われる運命の第7戦へ。

試合後、ウィルソン監督は今季10勝8敗の右腕カービーを先発させることを明言し、「この状況で我々が望む男は彼だ。良いボールを投げているし、彼の持ち場。全員総動員体制で、いつでも行ける準備をしていることになる」と総力戦で挑む。

 全30球団で唯一ワールドシリーズへの出場経験がないマリナーズ。第6戦は、初の悲願が目前に迫った重圧か―、序盤からミスが目立った。両軍無得点の2回には、先頭バーショの左中間へのヒットを中堅ロドリゲスが落球し、二塁打にすると、続くクレメントの三ゴロはスアレスが落球で無死一、二塁。直後にバーガーに右前適時打を許した。さらに一、三塁からカイナーファレファのボテボテの三ゴロが不運にも適時内野安打となった。

 さらに打線もつながりを欠いた。3回にも1死満塁としたが、ローリーが一ゴロ併殺打。4回は1死からネーラーが中安、アロザレーナが三安で出塁すると、スアレスは四球で満塁。だが、クロフォードが二ゴロ併殺打に倒れた。

5回にも1死一塁からロドリゲスが遊ゴロ併殺打に倒れ、3イニング連続でゲッツーを記録した。指揮官は「(相手先発の)イエサベージを称えるべき。彼の変化球は良かった。それによって、こちらのタイミングを外され、ゴロを打たされてダブルプレーになってしまいました」と脱帽した。

 これで対戦成績は3勝3敗。翌20日(同21日)の勝者が、24日(同25日)から始まるワールドシリーズで大谷翔平投手ら率いるドジャースと争う。

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