ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦は19日(日本時間20日)、ブルージェイズが本拠地でマリナーズに快勝して対戦成績を3勝3敗として逆王手をかけた。

 ブルージェイズは2回に無死一、二塁からバージャー、カイナーファレファの2者連続適時打で先制すると、3回にはバージャーが2ラン。

5回にはゲレロもソロを放った。先発した新人右腕のイエサベージは6回途中2失点と好投。3、4回は2イニング連続で1死満塁のピンチを迎えたが、3回から3イニング連続で併殺を完成させるなど要所を締める投球でリードを守った。

 あす20日(同21日)の第7戦でドジャースとのワールドシリーズ進出チームが決まる。ブルージェイズが進出すれば、ワールドシリーズ2連覇を達成した1993年以来32年ぶり、マリナーズが進出すれば初進出となる。

 ドジャースはブルワーズに4戦無敗で2年連続のワールドシリーズ進出が決定。1985年にリーグ優勝決定シリーズが7試合制となって以降、リーグ優勝決定シリーズで「無傷4連勝」のチームと、「4勝3敗」で突破したチームが対戦するのは、5度目となる。だが、これまでの4度はいずれも4勝3敗で勝ち上がったチームが勢いに乗ってワールドシリーズを制覇。ドジャースにとっては不吉なデータだ。

 ドジャースは17日(同18日)に第4戦を終え、ワールドシリーズ第1戦の24日(同25日)までは中6日空く。先発投手を中心に十分な休養が取れるというメリットはあるが、レギュラーシーズン中ではない試合間隔とあって、実戦感覚が危惧される。

 大谷も7回途中無失点&3本塁打と大暴れだった第4戦の試合後にワールドシリーズへは「休みを挟めるのはすごくいいことだと思います。

(PSは)1試合の重みが違うと思うので、みんな疲労がたまっているんじゃないかなとは思いますし、その中でゲームがない中でいかに実戦の感覚を養っていくかは課題だと思うので、そこが難しいのかなと思います」と口にしていた。不吉なデータと大谷の心配を吹き飛ばして、球団史上初の頂点に立てるだろうか。

 ◆これまでの「無傷4勝」VS「4勝3敗」のワールドシリーズ

 ▽1988年 ドジャース4―1アスレチックス

 ▽2006年 カージナルス4―1タイガース

 ▽  07年 レッドソックス4―0ロッキーズ

 ▽  12年 ジャイアンツ4―0タイガース

 ※いずれもリーグ優勝決定シリーズで4勝3敗だったチームがワールドシリーズを制覇、無傷4連勝だったチームが敗れている。

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