女優・倍賞千恵子、俳優・木村拓哉が20日、東京・港区の東京タワーで映画「TOKYOタクシー」(山田洋次監督、11月21日公開)のタクシーセレモニーに出席した。
山田洋次監督の最新作。
イベントでは劇中にも登場するタクシーを木村自ら運転し、東京タワーのふもとに登場。木村は颯爽(さっそう)と降車し、助手席の倍賞の腕を組んでエスコートし、会場からは大きな歓声が上がった。
主演の倍賞は、共演した木村の運転について「すごくまじめな方だし、運転もお上手なので安心して乗っていられました」と称賛。木村は「この車の運転は撮影以来なので懐かしいなと。降っていた雨もやんでくれて本当によかった」と、晴れやかな表情を見せた。
2人の共演は、スタジオジブリのアニメ映画「ハウルの動く城」(04年)以来で、実写は初めて。倍賞は「『ハウル』の時は収録の大半がそれぞれで、プロデューサーに『せっかくなら木村さんと一日くらい一緒にアフレコさせて』とお願いした」と回想。「今回はタクシーの車内で毎日セリフのやりとりさせていただいて満足しました。すごい勉強家でまじめで優しい方だって知りました」と信頼感をのぞかせた。
木村は、倍賞との共演に「幼少の時から拝見していた方。しかも山田組の現場で倍賞さんと一緒に作業できるというのは、格別な思いを毎日させていただきました」と充実の表情。