DeNAの相川亮二新監督(49)が20日、横浜市内の球団事務所で就任会見に臨み、同席した今季で辞任する三浦大輔監督(51)の思いを継承し、98年を最後に12球団最長、27年間遠ざかるリーグ優勝を目指すことを誓った。契約年数、年俸はともに非公表。

 * * * *

 私が知る相川亮二は、オレがオレがと自分を前面に押し出すのではなく、協調性があり、人の意見をしっかり聞ける男だ。

 04年のアテネ五輪ではコーチと選手としてともに戦った。代表チームの捕手は城島健司と相川の2人だけ。相川は縁の下の力持ちとして、正捕手の城島を支える役割に徹していた。城島が感謝の気持ちを込め、自分のミットに監督やコーチ、投手陣のサインを集めて贈ったくらいで、そこまでさせたのは、相川の人柄のなせるわざだろう。

 人として非常に堅実なので、監督としてはどちらかと言えばオーソドックスで、ディフェンスを中心とした野球を展開すると予想している。自分がうまく引いて、選手たちの背中を押すことにたけているのではないか。ただ、監督は時として最前線に立ち、選手を守らなくてはいけないこともある。決断を迫られ、ガンコになっていい局面もある。多少、とんがった一面も見せてくれたらいいね。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

編集部おすすめ