◆2025 パーソル クライマックスシリーズ パ最終ステージ 第6戦 ソフトバンク2―1日本ハム(20日・みずほペイペイドーム)
ソフトバンクが「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)第6戦を制し、4勝(アドバンテージ1勝を含む)3敗で2年連続、パでは西武を抜いて歴代最多となる22度目の日本シリーズ進出を決めた。2連勝で王手をかけながら、第3戦から3連敗。
しびれる1点差を逃げ切った。ソフトバンク・小久保監督の目は潤んでいた。「3連敗して…、苦しかったです」と、声が震える。CS突破に王手をかけてから4試合目。試合前に「1%2%でも不安もしくは疑念、迷いがあるなら消し去れ。自分自身を100%信じてくれ」と選手に呼びかけ、王者の底力を引き出した。
「2番・遊撃」で3試合ぶりにスタメンに抜てきした川瀬が大仕事をやってのけた。同点の5回2死満塁、「このチャンスは絶対に生かそうと思いました」と、右前に決勝適時打。スーパーサブは前日、自身の活躍シーンのVTRを見てベッドに入り、イメージ通りにバットを振り抜いた。
苦しい時こそ力を発揮する。
日本ハムとはレギュラーシーズン、CS(1勝のアドバンテージを除く)で計16勝15敗。小久保監督は試合前、同学年の敵将に「1年間ありがとう」と声をかけたという。死闘に決着をつけ、2年連続の日本シリーズ進出。昨季の頂上決戦はDeNAに敗れて喪失感を味わった。6月22日、交流戦Vを決めた甲子園でのインタビューで「秋にはセ・リーグ1位の阪神さんと戦えるように」と誓った指揮官。