フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、フランス大会でメダルを獲得した日本女子の選手が21日、羽田空港に帰国した。GPシリーズデビュー戦で金メダルに輝いた17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)は「シニアの国際大会で初めて金メダルを取ることができて、うれしい気持ちで一杯」と語った。

 26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの今季シニアに転向した中井。GPシリーズデビュー戦Vは、18年の紀平梨花、22年の渡辺倫果以来、日本勢3人目の快挙となった。「まだ実感がない」という金メダルを首にかけ「お気に入りのメダルを部屋に飾っているけど、そこに飾ろうかなと思います」。周囲の反響にも「友達から『テレビみたよ』と、自分が見てなかったので、こっちがビックリしました」と笑顔をのぞかせた。

 大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に、成長の先に五輪を見据える。「シーズンの最初はあまり目標にはしていなかったけど、今回グランプリの1戦目を終えて若干、そこに行きたいという気持ちが出てきている」と中井。一方で足元を見つめながら「そこで自分にプレッシャーがかかるのも嫌なので。(五輪を)見据えているけど、まずは演技をしっかりとやることに集中したい」と冷静に話した。

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