◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦 ブルージェイズ―マリナーズ(20日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 球団史上初のワールドシリーズ進出に王手をかけているマリナーズが3勝3敗で迎えた運命のア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦で先取点を奪った。

 0―0の初回。

1番ロドリゲスが三塁線を破る二塁打で出塁すると、1死から3番ネーラーが右前適時打で敵地を沈黙させた。ネーラーはポストシーズンに入り、この日まで打率3割4分1厘、3本塁打、4打点と好調。Dバックスから今季途中に加入した大砲が大一番で試合を動かした。1死一塁から4番ポランコの打球はあらかじめ遊撃の定位置付近を守っていた三塁クレメントが自ら二塁を踏んで一塁送球。この送球がジャンプした一塁走者ネーラーのヘルメットを直撃したが、審判団の協議の末に守備妨害と判断されて併殺が成立した。

 この日はレギュラーシーズン10勝のカービーを中4日で先発起用。ポストシーズンではここまで3試合で0勝1敗、防御率7・07だが、ウィルソン監督は「確かに(重圧は)存在するけど、第7戦でそれを感じないなら人間じゃない」として、「今夜のブルペンは総動員だ。ほとんど全員が待機していて、ほぼ全員が登板可能。どう使うか、どんな形になるかは試合の展開次第」と話していた。

 全30球団で唯一ワールドシリーズに出場したことがないマリナーズ。本拠地で行われた今シリーズ第5戦に勝利し、悲願達成に王手をかけたが、前日19日(同20日)の第6戦で敗れて逆王手をかけられた。勝てば大谷翔平投手(31)らを擁するナ・リーグ2連覇のドジャースと激突することになる。

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