◆秋季関東地区高校野球大会▽準々決勝 花咲徳栄10X―0甲府工=6回コールド(21日・山日YBS)

 来春センバツ出場への重要な参考材料となる秋季関東大会は準々決勝を迎え、春夏計13度の甲子園出場を誇る花咲徳栄(埼玉1位)が甲府工(山梨2位)に6回コールドで勝利。24年夏以来の甲子園出場を当確とした。

 前回の法政二(神奈川2位)戦で先発し、5回までに9失点しながらも176球を投げきった黒川凌大投手(2年)が中1日で先発。「コントロールと変化球の精度を意識した。アウトローに真っすぐが決まったのでよかった」と甲府工打線を3安打無失点に封じ、79球で完封勝利を挙げた。

 新たな取り組みが奏功した。岩井隆監督から試合前日に助言を受け、へそのやや下に位置する「丹田(たんでん)」を意識する呼吸法を実践。鼻から吸い、口から長く吐く呼吸を繰り返すことで投球リズムが安定した。「リラックスできたし、体も大きく使えた」と手応えをにじませた。

 準決勝は25日、佐野日大(栃木1位)と駿台甲府(山梨3位)の勝者と対戦する。

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