花園大から初のドラフト指名を待つ藤原聡大(そうた)投手(22)は22日、京都市内の同大学で取材に応じた。「不安が一番です。

先に言っておきます。絶対に泣きます」。最速156キロの即戦力右腕。上位指名が予想されても、緊張の面持ちを崩さなかった。

 「自分一人の夢ではない。初めてなので、喜んでくれる人もたくさんいる」。学内では注目の的。生徒から食堂の職員まで「ドラフト会議見るから!」と心待ちにしてくれている。ごみ拾いで徳も積み、大切にしてきたのが「他喜力」。人を喜ばせる力も身につけた若者は「とにかく何位でもいいので、まずは指名されることを願っています」と謙虚な姿勢を貫いた。

 人気お笑いトリオの安田大サーカス・クロちゃん(48)も花園大OB。「夢を摑んでプロ野球選手になってだしん! クロちゃん、球場に応援にいくしんよー!」と本紙を通じ、クロちゃん節全開で後輩へエールを送った。

「指名していただけることを楽しみに待ちながら、きょう一日は不安と戦います」。きれいに散髪し、気持ちを整えて迎える運命の日。花園大の歴史を変え、うれし涙を流す。(藤田 芽生)

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