◇「第21回大阪阪南1年生親善大会」(10月18日・みなと堺グリーンひろば硬式野球場) ◆中学1年生の部 ▽準々決勝 金岡ボーイズ3-2大阪都島ボーイズ

 ようやく目覚めた主砲の活躍で1点差を勝ち切った。「4番にやっとタイムリーが出てくれた」。

金岡・和田監督が喜んだのは中野の2安打。初回無死満塁で左前へ先制2点打し、2回2死二塁でも中前打。2本目は走者が本塁憤死となったが、好機で期待に応えた。

 「何とか先制して有利に進めたかった」と中野。ともに8得点した2、3回戦で1安打0打点。それでもベンチは打順変更を我慢し「顔の後ろで球を打っている」の助言で覚醒を待った。2安打はともにクリーンヒット。本人も「ポイントを前にしっかり打てた」と復調実感の口ぶりだ。

 初回に3四球を与え1イニングで早々と降板した先発・大浦も、2回の適時二塁打で名誉挽回し「ピッチングで荒れちゃった」とおどけた。2回以降は黒川、飯山の継投で逃げ切った。「この前のコールド勝ちのようにはいかないからな」。試合前に気を引き締め合ったナインは、最後まで緊張感を持ち続けた。

 28人の1年生を2つに分けて臨んだホスト大会。主力組の“Aチーム”が4強入りでメンツを保った。この先も大所帯の背番号争いは激しく、無安打だった大山口主将は「次はチャンスで1本打ちたい」と準決勝へ気合を入れていた。

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