巨人の内海哲也投手コーチが24日、若手投手陣に奮起を促した。チームは23日のドラフト会議で、即戦力候補の3投手を上位指名。

「補強ポイントなので、いい選手を取ってくれた。楽しみです」と期待を寄せた。

 今季の投手陣は山崎が自己最多11勝を挙げ奮闘したが、エース・戸郷は開幕から状態が上がらず8勝9敗。左の柱として期待された井上は6月以降苦しみ4勝止まり。後半戦は故障者が続出し、苦しい投手起用が続いた。今季6勝を挙げたグリフィンは、来季の契約が不透明となっている。補強に加え、若手投手陣の底上げが急務な状態だ。「今いるメンバーは(井上)温大を中心に、1年間戦える体作りを1からやってほしい。昨日のドラフトをみんな見ていたと思う。さらに危機感を持って、レベルの高い練習をしてほしい」と、個々の変化を求めた。

 同じ左腕の井上には、期待しているからこそ高いレベルを求める。「オフシーズンは、一回りも二回りも大きくなる重要な期間。

今年の悔しさを忘れず、『絶対やり返したる』って気持ちで臨んでほしい。ポテンシャルは間違いなくある。泥臭い練習をして、精神的なところも鍛えていければ」と成長を願った。

 巨人のエースとして7度の2ケタ勝利を挙げ、通算135勝。常に第一線に身を置いてきたからこそ、プロの厳しさを誰よりも知る。「毎年いい選手が入ってくるのはわかっている。(今いる投手は)新しく入ってくるメンバーよりもプロとしての経験は豊富。絶対負けないって気持ちでやるしかない」。3位からの巻き返しへ、秋季キャンプはジャイアンツタウンスタジアムとジャイアンツ球場室内練習場で、29日から行われる。

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