◆サッカー◇全国高校選手権 ▽決勝トーナメント1回戦 浜松開誠館6-0加藤暁秀(25日・浜松開誠館総合G)

 決勝トーナメントがスタートし、1回戦4試合が行われた。夏の県総体王者・浜松開誠館は加藤暁秀を6―0で下し、2冠へ好発進。

DF水谷健斗(3年)が得意のプレースキックなどで3ゴール1アシストと活躍した。26日は1回戦の残り4試合が行われる。

 3年ぶりの優勝を目指す開誠館が、16校の中で唯一ノーシードから勝ち上がってきた加藤暁秀を下した。

 攻撃を引っ張ったのは右サイドバックの水谷だ。1―0の前半6分に左サイドから放ったFKは、ゴール前の混戦の中、そのまま転がり込む幸運なゴール。だが、その後は実力を見せつけた。同11分に「ファーを狙った」とグラウンダーのミドルを蹴り込むと、圧巻は6分後。正面からのFKをゴール左上隅へ決めた。

 開始17分で自身初のハットを達成し、後半21分には正確なCKでFW田窪悠己(3年)のゴールをアシスト。「公式戦でFKを決めたのは初めて。今まで外し続けてチームに迷惑をかけてきたので、練習しました」と胸をなで下ろした。

 自分のゴールよりも勝利を、そして試合内容を喜んだ。

今夏は全国総体に初出場して1勝を挙げたものの、3回戦で山梨学院に完敗した。帰静後は「ハードワークすること」を再確認。県選手権初戦となったこの日は、全員でボールを追って走り回り、「チームでやってきたことを出せた」とうなずいた。

 全国総体後にテーマにしていた「得点力」も十分に発揮。次の富士市立にも、開誠館らしいサッカーで勝つ。(里見 祐司)

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