巨人・坂本勇人内野手が26日、今季限りで引退した巨人の長野久義外野手について語った。

 坂本が盟友への思いを言葉に込めた。

14日に長野が現役引退を表明。「CSで最後、打席に立つ姿を見たかったなというのはあって、そこはすごい残念ですけど、しょうがないことでもあると思う。後輩たちのためにもいろいろと勉強させてくれる先輩でした」と紡いだ。

 長野が2010年に入団してから「サカチョーコンビ」で数々の功績を残してきた。12年の最終戦で最多安打のタイトルを分け合ったシーンはハイライトのひとつ。坂本にとって苦楽を共にしてきた長野はかけがえのない存在だ。「僕は同じ時代に一緒に野球できて、同じレギュラーとして。僕の中では勝手にライバルだと思ってましたし、後から入ってきて『すげえこの人』って思った人は長野さんしかいないかな、というぐらいの。負けたくないなと思いながらやってました」と振り返る。

 12年の日本一を知る現役選手は坂本だけになる。長野は引退会見で「僕にはなかった努力の才能を勇人は持ってる。12年以来日本一になれていないので、日本一になってほしいと思っていますし、まだまだ若いので、もうひと花も、もうふた花も咲かせてほしい」とエール。

思いを託された背番号6は「会見の中で日本一になってほしい言ってくれてましたし、やっぱり日本一になる良さを知ってる人なので。今の若い子たちにも経験してほしいなと思う。そのために僕もまだまだ頑張らないといけないと思います」と決意をにじませた。

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