◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ブルージェイズ1―5ドジャース(25日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)
ドジャース・山本由伸投手(27)が25日(日本時間26日)のワールドシリーズ(WS)第2戦で記録ずくめの白星を挙げた。敵地でブルージェイズを相手に9回4安打1失点、8奪三振で2登板連続の完投勝利。
静まりかえる敵地のど真ん中で、山本がホッとしたような笑みを浮かべながら捕手・スミスとハグを交わした。9回2死、バーショを96・9マイル(約155・9キロ)の直球で押し込んで力ない三飛に仕留め1勝1敗のタイとした。「チームの戦力になれたという実感がすごくするので、そこがすごくうれしい」。初戦を11失点で落とし、重圧がかかる中で9回105球4安打1失点。PSでの2試合連続完投は01年のシリング(Dバックス)以来24年ぶりで、ド軍投手のWS完投は通算204勝右腕のO・ハーシュハイザー以来37年ぶり。快投でレジェンドに肩を並べた。
冷静だった。初回、いきなり2者連続安打を浴びて無死一、三塁の大ピンチ。しかし、ゲレロから空振り三振を奪うなど無失点で切り抜けると、初回先頭弾から1失点完投だった14日(日本時間15日)のブルワーズ戦と同じくリズムに乗った。
米2年目の今季のレギュラーシーズンはチーム最多12勝。故障者続出の中でローテを守り抜いたが、1年目の昨季はさまざまなシーンで、戸惑うこともあった。メジャーはチーム数が多いため、同一の敵地への遠征はPSを除けば多くても年2、3カードほど。遠征では敵軍関係者からサインの要請がたびたび来る。昨季はほぼすべての要望に応じ、時には数百枚単位を書いて、数時間かかることもあった。
そんな由伸を見かねたベッツがそっと助言をくれた。
今後は中5日で再び敵地に戻る第6戦の先発に備えることが濃厚。さらに重圧のかかる試合となる。「何とかここを取って1勝1敗でロサンゼルスに戻れたら、もっといい流れになると思ってたので」。チームに流れを呼び戻し、自身も無双モードに入った。今季登板が残りあと1試合なことが惜しいほどだ。(安藤 宏太)
◆由伸に聞く
―試合を振り返って。
「素晴らしかったと思う。初回ちょっと走者が出たり、その後デッドボールから失点したりとかあったんですけど、冷静に投げられた」
―初回にピンチを迎えたが、3回(途中)からは20者連続アウト。
「リラックスして初回に入るということを心掛けていたんですけど、やっぱりワールドシリーズなだけあってちょっと力みがあったので、しっかり冷静に調整してテンポを上げていけることができました」
―9回まで投げるイメージは。
「とにかく1イニングに集中して、結果8回が終わったときにまだ球数も少し余裕があったので、いけるかなと思いました」
―カーブを効果的に使えた。
「いいところで使っていけましたし、その分スプリットもカーブが効いた分、スプリットも有効に使えましたし、ピッチングの幅を広げられたかなと思います」
―試合中にベンチでノートに書いていることは。
「いつもずっと全部の試合でやっているんですけど、作戦面のことを書いてます」










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