京都5Rの2歳新馬(芝1800メートル)で4人組ロックバンド「GLAY」のボーカルTERUが名付け親になっているテルヒコウ(牡)が鮮やかに逃げ切った。勝ちタイムは1分50秒5。

セレクトセールで5億9000万円と国内市場2位の高額で落札されたエムズビギンは上がり最速の脚で差を詰めたが、2着に敗れた。

 道中は単騎先行で、前半5ハロン64秒4の超スローに持ち込んだ。ためが利いたぶん、直線でも上がり3ハロン33秒7の脚でまとめ、2着に2馬身半差の完勝だった。「想像以上でした。ゲートセンスもいいし、競馬が上手な馬なので、今後も武器になると思います」と坂井は素質を高く評価した。

 小田吉男オーナー、矢作調教師と親交のあることからTERUが命名したコントレイル産駒。矢作師は「名付け親みたいに大きくなってほしいですね」と満面に笑みを浮かべた。TERUも自身のXで「関係者の皆様、おめでとうございます! テルヒコウ、かっこよかった~~~!」と喜んだ。次戦は東京スポーツ杯2歳S(11月24日、東京)か京都2歳S(11月29日、京都)が候補。数々のG1ホースが生まれた菊花賞デーの新馬戦で、今年も話題を集めそうなスター候補が誕生した。(山本 武志)

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