俳優の武田航平(39)が29日、公開中の主演映画「やがて海になる」(沖正人監督)の舞台あいさつに登場した。東京・渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷での上映後に俳優の咲妃みゆ、高山璃子、沖監督とともに登壇。

武田とダブル主演で体型が似ている「三浦貴大です…」と沖監督が切り出すと、すかさず武田が「それ、前にすべったからやらないって言っていたじゃないですか!」と突っ込んで爆笑。和やかにトークが進行した。

 映画の舞台は沖監督の故郷で青春時代を過ごした広島・江田島市。父の突然死からうだつの上がらない修司(三浦)と東京で映画監督をする幼なじみ・和也(武田)、そして2人が学生時代に思いを寄せていた幸恵(咲妃)の3人の思いが複雑に交錯する様子を描いたハートウォーミングな“人生のロードムービー”。

 舞台あいさつのトークでは、元宝塚劇団雪組トップ娘役だった咲妃が今回演じた幸恵が妻子持ちの男性と不倫を続けることに「真面目な話をさせていただくと、禁じられた恋をしているというより、なんか必要だからそこにいるっていう、信じるというか…」と話し、ここでも武田がツッコミ。「これはだまされる。私生活、気をつけてくださいよ。だんだん心配になってきた」と苦笑いで返すと、咲妃が照れながら「(私生活は)健全です。でも、幸恵が嫌われないといいなと。それを願っています」。聞いていた高山は「みゆさんて本当に心が綺麗な方で、選ぶ言葉も本当にキラキラしているんです。現場で初めてお会いしたんですけど、本当にシンプルで純粋で尊敬できる方なんです」と話し、会場は映画同様、心温まるようなムードに包まれた。

 最後も咲妃が「この映画を見て、皆様お一人お一人のふるさとへの思いが、どんなふうに花開くのかなと。皆様も周りに素敵な方がたくさんいらっしゃって、この世界はつながっている、海のようにつながっていると思います。この映画でいただいたこのご縁が先々、どんどん花開いていくように映画を応援していただけたらなと思います」とコメント。そのあとに続いた武田も「これで十分ですね。素敵です、咲妃さん。ほんと映画は見てくれる皆様がいなければ完成しないもの。ご縁を広げていくきっかけになるものだと僕も感じているので、ぜひ皆様とのご縁とご協力で応援していただければ」と話して締めくくった。

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