IBF世界フライ級王者の矢吹正道(33)=緑=が、12月27日に愛知県国際展示場で指名挑戦者の同級1位フェリックス・アルバラード(36)=ニカラグア=との初防衛戦に臨むことが31日、発表された。

 矢吹は今年3月29日、IBF世界ライトフライ級王座を保持したまま、1階級上のIBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)に挑戦。

3度のダウンを奪って12回TKO勝ちし、日本人初となる2階級同時制覇を達成。4月にライトフライ級王座を返上した。弟はIBF世界スーパーフェザー級8位の力石政法(31)=大橋=。

 アルバラードは13年12月、当時のWBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔に挑戦し判定負け。18年10月にIBF世界同級王座を獲得すると、19年5月に小西伶弥(真正)を判定で下して初防衛に成功。2度目の防衛後、王座を返上し、フライ級に転向。昨年12月にIBF世界フライ級挑戦者決定戦で判定勝ちして、挑戦権を獲得した。双子の弟であるレネ・アルバラードは元WBA世界スーパーフェザー級王者。

 戦績は矢吹が18勝(17KO)4敗、アルバラードが42勝(35KO)4敗。

 ◆矢吹 正道(やぶき・まさみち)本名・佐藤正道。1992年7月9日、三重・鈴鹿市生まれ。中学3年から本格的にボクシングを始め、四日市四郷高時代にインターハイ出場。

16年3月に薬師寺ジムからプロデビュー。20年7月に日本ライトフライ級王座獲得。1度防衛後に返上。21年9月に初挑戦でWBC世界同級王座初奪取。22年3月の初防衛戦で3回KO負け。身長166センチの右ボクサーファイター。リングネームはボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈から。家族は妻、1男1女。

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