俳優の堺正章が31日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「SPIRIT WORLD―スピリットワールド―」(カトリーヌ・ドヌーブ主演、エリック・クー監督)の全国拡大公開初日記念舞台あいさつに、共演の竹野内豊、風吹ジュンと登壇。約25分間の舞台あいさつで、堺の軽妙な話術で観客を大笑いさせた。

 撮影から丸2年が経過。念願の日本での公開に、堺は「映像では私がちょっと若い」と笑いを誘いつつ「時間がたちまして、この映画が放映になるんだろうか心配していましたが、実現にこぎ着けて、こんなに大勢のお客さんに集まってもらってうれしいかぎりです」と感無量な様子だった。

 日本公演中に亡くなったフランス人の人気歌手(ドヌーブ)。死後の世界でファンの男性(堺)と出会い、迷いながら生きる彼の息子(竹野内)を温かく見守るファンタジードラマ。劇中では、世界的名優のドヌーブとの共演シーンが多かったという。千葉県内の海での撮影を振り返り「(脚本などに口を出すことは)あまりやってはいけないことだと思いますが、ドヌーブさんが『ここはどうしたらいいでしょうか?』って言うもんですから。ちらっと私が提案したんですけど…、ドヌーブさんに全部却下されましたね…」と明かした。続けて「撮影を中断してまでディスカッションしたんですよ。いいアイデアだと思って、2個出したんですけどね」とたたみかけ、会場は大笑いだった。

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