◆学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝(2日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 駒大が2年ぶり最多の17回目の優勝を飾った。

 今年1月の第101回箱根駅伝で2年連続8度目の優勝を果たした青学大は3位だった。

 原晋監督(58)は今大会に向けて「朝日にかける大作戦」を発令。「エースの黒田朝日(4年)にタスキを渡すまでに、どれだけ踏ん張れるか、が鍵になります。もちろん、黒田朝日ひとりに責任を負わせるわけではなく、全員の走りが大事になります。それに今大会は朝日新聞社さん、テレビ朝日さんなどが主催です。テレビ朝日で生中継されます。大会そのものを盛り上げたい。名付けて『朝日にかける大作戦』です!」と原監督は堂々と話していた。

 マラソン日本学生記録(2時間6分5秒)を持つ黒田朝日は、原監督が「区間新記録もあり得ます」と予言通りに49分32秒の区間新記録をマーク。22年に駒大の田沢廉(現トヨタ自動車)がマークした49分秒38秒の区間記録を6秒更新した。

 6区の飯田翔大(かいと、2年)も区間賞と快走したが、期待の4区の塩出翔太(4年)は区間7位と伸び悩むなど、優勝争いに加わることはできなかった。

 「朝日にかける大作戦」は成功も失敗もあり。「やはり、黒田朝日はすごい。

飯田も自信になるでしょう。トータルで見れば3位になったのだから、及第点。60点です」と総括した。

 第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)では、大作戦の大成功を目指して巻き返しを図る。「箱根駅伝は勝ちますよ! この11年で優勝8回のノウハウがあります」と原監督は言い切った。

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