◆学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝(2日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 山の名探偵こと早大の8区・工藤慎作(3年)が56分54秒をマークし、同OBの渡辺康幸氏が30年前の1995年に記録した区間日本人最高記録である56分59秒を更新した。

 レース前には、この日テレビ中継で解説を務めた渡辺氏から「気楽に頑張れ」とエールを受けたと明かした工藤は「早稲田の記録は早稲田が抜いていくっていうのは自分の中でできたら面白いなと思っていた。

渡辺さんの記録を抜かせてよかった」と満面の笑みでレースを振り返った。

 中継所地点で5位・帝京大と49秒差の6番手で受け取ったタスキを、逆転して5位でゴールした。「自分の中ではほぼ満点。途中の時点では渡辺さんの記録を抜けると思っていた。(過去に)56分台の留学生ランナーが6人くらいいて、そこらへんに行けたらいいなという思いで走っていたが、後半アップダウンがあったりしたので思うように行かなかった。ただ、渡辺さんの記録を抜けてよかった」と話した。

 箱根駅伝に向けては「区間新記録を狙っていきたい。自分が山(5区)に出ないで2区とかでも今なら区間新記録を全然狙えると思う。どの区間で行っても良い記録でいけるように」と話し、「重要度の高い区間を任されたときに大きな活躍をするのが求められる役割だと思う」と言葉に力を込めた。

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