J3アスルクラロ沼津は5日、次節のアウェー・琉球戦(9日)に向けて公開練習。先週末には「木枯らし1号」が東京で観測されるなど日本中が一気に冷え込み、この日の練習会場となった静岡県裾野市も気温16度と肌寒かったものの、DF宮脇茂夫がノースリーブの練習着で走り回った。

 グラウンドは富士山のすそ野に位置し、ほかのメンバーは全員がジャージーなどを着込んで練習に臨んだが、宮脇は「寒くないです」と薄着で元気いっぱい。スライディングタックルでパスをカットするなど、ハツラツとプレーした。SNSで他チームの選手がノースリーブで練習しているのを見つけて「いいな」と選んだという。

 東京出身で、新潟経営大から入団して2年目の23歳。本来のポジションはサイドバックだが、鈴木秀人監督に代わってシステムが3バックに変更。ひとつ前のウィングバック(WB)を任され、「高い位置でボールを受けることができる。自分の良さ(攻撃)が出せる」と前向きに取り組んでいる。

 前節(2日)の相模原戦でも、相手DFの裏へ走り込んでの惜しいシュートを放った。だがトータルのシュート数で16対11と上回りながら、決定力を欠いてスコアレスドロー。「あとは点を取るだけだった」と指揮官を悔しがらせた。守備が安定してきただけに、ゴールが欲しい琉球戦。宮脇は「チャンスの回数を増やしたい」と必勝を期した。

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