J1で13位の清水は6日、静岡市内でホーム・C大阪戦(9日)に向け一部非公開で調整した。6月のアウェー戦で約25メートルの直接FK弾を決めているDF山原怜音は、この日も居残りで飛び道具に磨きをかけて備えた。

 前回以上の驚きを見せる。6月の敵地戦は開始4分、ゴール正面の約25メートルから右足を振り抜き先制弾を突き刺した。「元々ブレ球は得意。蹴る位置、時間帯、風も考えて狙おうと思った」と振り返る。この日は全体練習後、MF小塚らと共にFKを蹴り込んだ。「蹴る技術はあると思う。大事なのは当日のフィーリング」と、表情を引き締めた。

 前回は自身の一発も実らず、2―4。スコア以上の完敗だった。「何もやらせてもらえなかった。どう成長したか、積み上げたものを示したい」。C大阪は清水が目標とする10位で勝ち点は49。

残り3試合で5差の勝ち点をひっくり返すためにも、直接対決は落とせない。

 チームは前節の東京V戦(1―0)でJ1残留を確定させた。「見ている人の心を動かすサッカーをする。4連勝して、サポーターに来年の期待を持ってもらえるようにしたい」。サイドでの突破と、一撃必殺のFK。自身の武器を最大限生かしてセレッソにリベンジする。

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