侍ジャパンの森下翔太外野手(25)が6日、強化合宿初日で今季一度も守ったことのない中堅の練習に取り組んだ。井端監督は「何かあったときのため。

(中堅も)守れるとなれば、すごくありがたい。実戦でも試していきたい」と、藤川監督にも了承を得た上での起用プランを明かした。

 本職は右翼で、中堅は23年に近本の故障中に6試合で守っただけ。23年WBCはヌートバー(カージナルス)が正中堅手として世界一に貢献も、先月に両かかとを手術し、来春大会の出場は絶望的。昨秋プレミア12では全試合で4番を任せ、指揮官が「近い将来、日本の中軸を打つ打者に」と期待する背番号1が手薄な“穴”を埋められれば、打線の厚みは増す。

 森下自身は「臨機応変に対応できるような選手になりたいなと思っている」と、中堅挑戦を前向きに受け止める。「本戦は来年3月。オフにレベルアップできる部分も増えてくると思うし、今の自分より上のものを見せられれば。自分も世界一になりたい思いは強い」。主力で臨んだプレミア12で準優勝に終わった悔しさも胸に秘め、来春の世界一に向けて今から準備を進めていく。(畑中 祐司)

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