◆世田谷246ハーフマラソン(9日、東京・世田谷区駒沢オリンピック公園陸上競技場発着=21・0975キロ)

 創価大の山口翔輝(2年)が1時間1分46秒の大会新記録で優勝した。同タイムの2位にポール・クイラ(JR東日本)。

1時間1分57秒の3位に青学大の佐藤愛斗(2年)、4位に平松享祐(3年)、5位に中村海斗(3年)、6位に鳥井健太(3年)、7位に熊井渓人(3年)と青学大勢が続き、8位に中大の鈴木耕太郎(3年)が入った。

 気温12度で冷たい雨が降る中でのレースは、定刻通り午前8時30分に号砲が鳴った。序盤から先頭集団で積極的にレースを進めた山口は、ラストはクイラと一騎打ち。クイラを追う形で競技場に入ると、ゴール直線で執念の追い抜き。優勝をつかみ取り「ラスト勝負で勝てないっていうことが多いんですけど、しっかりと今回勝ちにつなげることができた。箱根駅伝に向けて大きく弾みになると思います」とすがすがしい表情だった。

 学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝(11月2日、名古屋市~三重・伊勢市=8区間106・8キロ)で創価大は7位。山口は最長の最終8区を担い、区間6位で盤石にシード権を死守した。ただ「自分の中では物足りなかった。(今回は)チャンスがあれば勝ちに行きたいと思っていた」と狙ったレース。熱い走りを見せ、榎木和貴監督も「最初から自分でレースを作っていって、勝ちきった。本人も納得しているのかなと思います」と好評価した。

 前回の第101回箱根駅伝(1月2、3日)は山上りの5区を担い区間10位だった。来年の箱根へ向け、「5区をリベンジさせて頂いても良いですし、他の区間でも十分な勝負ができると思っています」と頼もしく話す。「ここから駅伝に向けて、練習を積み上げていって、さらにステップアップしていきたい」と自信を持って一層の強化に励む。

編集部おすすめ